シリコーンゴム押出機
近年シリコーンゴム材は従来の工業製品用途以外に、他の物質と化学反応を起こし難い、無臭、耐熱性、耐寒性、柔軟性などの特性が評価され、電子部品や電気自動車、食品、医療などの様々な分野で活用されております。
三葉製シリコーンゴム押出機は、これらの要求が厳しい分野において品質を維持するために、またシリコーンゴム材特有の性質に対応するため、様々な工夫を施した専用機として設計製作を行っております。
製品の特長
豊富なバリエーション
用途や押出量により、スクリューサイズ20㎜～120㎜まで取り揃えております。
また、脱気機能付きのベント式押出機も各サイズ取り揃えておりますので、ご要望に見合う最適な押出機をご提案及びご提供いたします。
スクリュー形状
押出温度変化により敏感な架橋反応が見られるシリコーンゴムにつきましては、せん断による発熱を抑えたスクリューを採用しております。
耐摩耗対策
シリカによる耐摩耗対策として、交換に手間の掛かるシリンダー内面は最初から耐摩耗金属を標準で採用しております。
消耗品であるスクリューについては一般的なＳＣＭ材に山頂部焼入れしたタイプを標準仕様としておりますが、山頂部に耐摩耗処理を施したものや耐摩耗性材質に変更したタイプもオプションとして取り扱っておりますので、シリカの含有量や粒の大きさなどによる摩耗頻度によってお選びいただけます。
色付き対策
半透明や白色のシリコーンゴムを押し出す際にスクリューとシリンダー内面のメタルタッチによる色付きの問題でお悩みの場合には、弊社の経験と実績を基に幾通りかの改善案をご提案させていただきますので、お気軽にご相談下さい。
フィード部（材料投入部）
材料による食い込み性の違いを調整できるようフィードロールの回転を専用モーターにより独立駆動で行う別駆動タイプもオプションとしてお選びいただけます。回転制御はスクリュー回転に対しての比率制御も行うことができます。
また、シリコーンゴムの粘着性や低粘度に対して、材料投入部の形状（リボン材が切れないようフィードロールに沿わして下側からの投入）やフィードロールに張り付いた材料を削ぎ取るためスクレーパー（カミソリ）の材質、フィードロール下のアンダーカットの形状等を工夫することにより一般合成ゴム用とは一線を画した専用機となっております。
豊富なヘッドバリエーション
電線被覆用クロスヘッドやシート用のＴダイ、多層ヘッド等お客様のご要望に対応するため、押出形状や用途に合わせ、自社設計及び製作による完全なオーダーメードのヘッドをご提供しております。
豊富な付帯装置
シリコーンゴム製品の製造現場で、品質向上や作業性改善に適した付帯設備も数多く取り揃えております。付帯装置の詳細につきましては、各ページをご参照ください。
