ゴムシート製造ライン
押出機においてもノンベントタイプ、ベントタイプ、ピンタイプ、ピンコンバートタイプやギヤポンプを組み合わせたタイプなど、ご要望に沿った最適なご提案が可能です。
製品の特長
ゴム押出機
三葉製作所の看板製品でもあるゴム押出機は、創業以来年間100台近い台数を国内外問わず数多くのユーザー様にご採用いただいております。
その実績と経験に加え、ブラベンダー粘度計やキャピラリーレオメーターなどの計測器を駆使した材料データーを基にスクリューや流路設計を弊社社内で行い、また主要部品も弊社所有の高機能の加工機と熟練技能士による組み立てを社内で行っているため、性能・品質ともにご満足頂ける製品をご提供させていただいております。
スクリューサイズφ20㎜小型押出機~φ200㎜以上の大型押出機まで取り揃えておりますので、用途や仕様をお聞かせいただければ、前後装置を含めた最適な設備をご提案いたします。
ピン式ゴム押出機
ピン式ゴム押出機はシリンダーからスクリュー中心に向かって数十本のピンが突出しており、これによってシリンダーライナーとゴムコンパウンド間の摩擦係数を増大させることで、スクリューの搬送能力を向上いたします。
また、比較的低いせん断速度で吐出できる利点がございます。
ピンコンバート式押出機
ピンコンバート式押出機は、ピン式押出機のシリンダーからスクリューの中心に向かって数十本のピンが突出している特徴に加え、シリンダー部にコンバートゾーンを追加した押出機です。
コンバートゾーンにスロットル部が付いており、その全周上に配置された半径方向に突き出したピンは手動、油圧作動で出し入れ調整が可能です。これによりライナー溝の断面積を変化させることができます。
ギヤポンプ付ゴム押出機
ギヤポンプ付ゴム押出機は計量機能をギヤポンプ、搬送・熱入れ・混錬を押出機で行うことで、ゴム押出機単体と比較し、低温かつ安定して高吐出することができます。
また、押出機単体と比較し吐出が短時間で安定するため、材料ロスの低減にも効果がございます。
ローラーヘッド方式
カレンダーロールとシート出しヘッドを組み合わせることにより、厚さ精度が高いゴムシートを生産することができます。
厚さに関してはダイを交換することなく、カレンダーギャップを調整することにより厚さの異なるシートを生産することができます。
カレンダーロールが高額な為、設備投資コストが他の方式と比較すると高額です。
シート出しヘッド方式
シート出しヘッドだけで製品押出を行いますので、上記のローラーヘッド方式と比較して安価な設備投資で導入が可能です。ヘッド開閉に油圧シリンダーを使用する事で、材料変更の時のヘッド内清掃を簡単にできます。
厚さ変更の場合ダイを交換しなければなりませんが、またフローチャンネルをゴム粘度に合わせた最適設計を行うことによりローラーヘッドに比較しても劣らない精度を得ることができます。但し、使用材料が複数ある場合、全てのゴムに最適化することができない可能性がございます。(キャピラリーレオメーターにより測定し判定します。)
サーキュラーヘッド方式
円筒チューブで押し出した製品に一箇所切れ目を入れることにより、チューブからシートに切り開く方式です。
引取方式として水平方向にチュービングを行うタイプと垂直方向にチュービングを行うタイプがございます。
垂直方向にチュービングを行うタイプはウエルドラインが発生しませんが、水平方向にチュービングを行う方式に比較すると圧力が高いため、押出温度が上がる傾向がございます。
こちらは多品種には不適ですが、他の方式と比較すると設備投資が安価な方式となっております。
切り開き方式のため、粘度が高い材料や厚みのあるシートの場合ソリが出るので注意が必要です。
また粘度が低く厚さが薄いシートの場合伸びが出ますので、それを見込んだ厚さでの押出が必要です。
弊社ではローラ―ヘッド方式のテストラインを常設しており、ご依頼があればいつでもテストが可能です。